WINNER!② 英語位置、据え置き
S子、基本的に閣下のヴォーカルは全て好きですが、「WINNER!」に関しては、本活動時のスタジオ版2種類は、どちらもしっくり来なくて、ミサテイクをプレイリストには入れておりました。
なにがしっくり来ないかというとですね・・・
まず、大教典THE OUTER MISSIONに収録されている、オリジナル版について。
これ、閣下の主旋律のお声が、サウンドやエコーやコーラスにうずもれて、聞こえにくいです。
演奏を聞いてほしかったのか、これがベストバランスと判断したのか分かりませんが、大好きな閣下のお声が聞こえにくいのは、こまります!
ムズムズします!
なお、この大教典は、レコーディング期間中に閣下のお声の調子が悪くなってしまったそうで、調子の良い声と悪い声が混在しているとのこと。
でも、WINNER!に関しては、S子の耳には、高音までしっかりとした声量で、よく出ているほうのお声に聞こえます。「下っ腹ストロー」あたりは、声量こそあるものの「急拵えの別の声」感がもりもりですが。
えっ?下っ腹ストローって?と思った方は、まぁ、ググッてみてください。それか、THE OUTER MISSIONの6曲目を聴いてみましょう。
この曲も結構好きなんですけどね。またの機会に。
ともあれ。
オリジナルのWINNER!は、声がよく出ていると感じるからこそ、聞こえにくいのがムズムズするっていうお話。
次に、1999 BLOOD LISTに収録されているWINNER!について。
新録なだけあって歌唱力という面ではものすごく良いんですが、この曲に対して、この頃の閣下の太めのお声は、耳に慣れないっていうか、ちょっと苦しそう?リアルタイムでしっかり脳内に馴染んだ曲だけに、つい古い方を聞いてしまうんです。
(余談ですが、この頃の太めの高音もS子は決して嫌いではないというか、逆にクセになるところもあって...BURNING BLOODなんかはオリジナルよりファイナルミサの歌唱の方が好きですし。あくまでWINNER!は慣れない、ということで。)
そんなムズムズを解消してくれたのが、英語版です。透き通ったお声に繊細な発音、深みを増した歌唱。なんて素敵なんでしょう♪
なのでS子は、WINNER!は英語版をよく聴きます。
で、たまーに、オリジナル版に戻ります。
すると、オリジナルの日本語版においても、英語の歌詞の場所がぴったり一致していて、聴いててとても気持ちがいいです。なんでこんなに気持ちいいのかよくわかりませんが...
これも一種の癖(へき)なんですかね。
よく、洋楽の日本語カバーの楽曲がありますが、英語を残すのは、大抵サビの主要なフレーズだと思います。
あとは、語尾?というか、お尻のことば?を、韻を踏む感じで英語のまま残すと、リズミカルだったりするのかな?
WINNER!の場合、日本語(英語混じりの日本語詞)がオリジナルなので、洋楽カバーとは逆の順番になりますが、よくもまあ、と思うほど、きっちりオリジナルの歌詞の位置に英単語を残しつつ、綺麗に英文が繋がっているんです。
すげぇ〜〜〜!!
この曲、小学校時代のS子がハミングでしか修得できなかったくらい、お庭の飛び石のごとく随所に英単語が配置されています。
そこに言葉を補って英語詞を成立させるとは、なんたる匠の技!「はっ、制作段階では、もともと英語だったとか?」と思ってしまうくらい、きれいにはまっています。
職人的というか、「言の葉」というものに対するこだわりを感じませんか。カッコいい!
WINNER!① a winner ↔︎ winners 問題
はい。この曲、英語のセルフカバー版もあるので、英語を切り口になんて、荷が重い...
いやでも、リマスター版 1999 BLOOD LISTで聴いちゃったので、とりあえず、いってみよう!
【①a winner ↔︎ winners 問題】
この曲は、悪魔様の魅力をわかってなかった不届き者S子が、リアルタイムで知っていた曲のひとつです。ま、要するに「売れた」曲なわけですね。
それっぽい解説をすると、「地球デビュー以来、はじめて全編メジャーコードで製作された曲」だそうです。
しかもS子、「うっすら聴いたことある」レベルではなく、フルコーラスハミングできる(英語がわかんなかったので、ハミング!)くらい、この曲は普通に知っていました。
たしか、マイカセットテープに録音してあって、まだ小学生だったヤングS子は、カセットのケースに入れる台紙?に曲目を書くときに「なんでnが2つなんだろう」とか、「くっ、聖飢魔II、なんて難しい漢字だ」とか思ったところまで覚えています。
当時の印象は、「すげぇ横文字がいっぱいでてくる、洒落た曲」でした。(※あくまで個人の、しかも子どもの感想です。昭和のオヤジ感溢れる小学生ですいません。)
そんな馴染みのある曲だったので、英語のセルフカバー版を聴いたときは、「カッコいい〜♪」とウキウキしたものです。
しかし、さすがに全編英語となると、「英語を注意深く聞いちゃう」癖(へき)は発動せず(だって疲れちゃいますから)、歌詞に関してはさらっと聞き流すモードに、耳が勝手にシフトチェンジしておりました。
なので、最初にあれっ?と思ったのは、大教典「愛と虐殺の日々」に収録されているものを聴いていたときです。
うぃがなび〜、うぃな〜♪
・・・あれ?複数形じゃないんだ?と。
新旧もろもろ聴き比べてみると、
大教典THE OUTER MISSIONなど当初のスタジオ収録版も、現役時のミサ映像も、最初の再集結のときも、
We gonna be a winner
と、単数形で歌われています。
場合によっては、次の「しょおーりを〜よべ〜」までノンブレスで歌われることもあって、「うぃなーず」でないことがはっきりとわかります。
歌詞カードも、現在に至るまで単数形で表記されています。
これが、25th以降のミサ映像では
うぃな〜ず♪
と、お尻に「ず」が聞こえるようになります。
どうやら、英語版の製作を境に複数形で歌唱される様になったみたいです。
英語版の歌詞カードを見てみると、
We're gonna be winners
おぉ、複数形、しかもbe動詞まで入ってる...
おそらく、ネイティブに歌詞チェックをしてもらって、この形にしたのでしょう。
まぁ確かに、主語が複数なのに、途中で単数に化けるのは変なのかも。
be動詞も、gonna = going to だから、頭にbe動詞が付く方が正式というか、書き言葉としては適してるのかもしれませんね。
「're」なんて最初、全く気づかなかったけど、意識して聞けばしっかり発音されてました。
なんというか、悪魔さんは「ちゃんとしてる」なぁ。欧米向けの配信のためのレコーディングだったみたいなので、ちゃんとすべきところだったんでしょうけれどもね。やっぱり閣下は、真面目なクリエイターさんです。
敗れざる者たち
先日、リマスター版が発売されたばかりの大教典
1999 BLACK LISTのみに収録されている曲です。
サビは、
やっぶっれ〜、ざるも、の〜♪
っていう感じです。
歌詞の全文は、ググってみてくださいね。
歌詞カードに載っている部分で、英語の箇所は、サビ終わりです。2回あります。
めいび〜ろーすと、ばーっだそううぃるねっゔぁ、だーい♪
ですね。
え?読みにくい??
S子、小心者だから、歌詞の転載はハラハラしちゃってダメなんです。歌詞見たいわ〜って方は、歌詞カードを見るか、ググりましょう!
で、この曲のテーマは、まさにこの英語箇所と思われます。
「(勝負には)負けたかもしれないが、魂は、俺たちは、死んでないぜ、生き続けるんだぜ」
みたいな感じかな。
「負けたけど、敗れてはいない」とでも言いましょうか。ちょっと日本語がおかしい気もしますが、そんなニュアンス。
切なさとカッコ良さが一緒に襲ってきて、キュンキュンしてしまいますね!
閣下のヴォーカルも、最も声量のある時期のお声で、曲の疾走感とも相まって、とてもカッコいいですよ!
とは言うものの。
流石にこの部分は、訳すまでもないと言うか、大変ストレートな英語ですよね。そこがカッコいいけれども!
で、S子が書き留めたかったのは、この後の、歌詞カードに載ってない部分なんです。
so long ○○
so long ○○
so long ○○
って言ってます。
2回目のAメロの、
さよなら〜、うらぎりーよ〜
さよなら〜、あざけりーよ〜
さよなら〜、すなーのうえーのぱーーーらだあ〜いす♪
の英訳なんでしょうけれど、
なかなか聞き取りにくい微かな音量...手強いな。
リマスター音源で耳の穴かっぽじって、聴きましたとも。
so long traters
so long snaring
so long a palace on the desert
です。たぶん。
冠詞は空耳かもしれないですけど。
trater裏切者
snaring罵倒
この2つは、わりとはっきり聞こえるので、間違いないかと。
試験でも日常会話でも出番なさそうな単語ですけど。
しかし3つ目が聴き取りにくい。
しかもparadiseじゃないの??
と思ったら、ミサの動画が2つ、ググれますね。
1999年の夏?のツアーと、年末のファイナルで歌った様です。
夏の方は、CDと同じだと思いますが、
ファイナルでは、
3つ目のso longは
a temple on the desert
って言っている気がします。
少なくとも palaceではないですね。
ここで。日本語の歌詞をみてみましょうか。
「砂の上のパラダイス」。
砂の上のなんちゃら、は日本語においては「儚いもの」というニュアンスを含むと思います。
なので「砂漠の楽園」的な英訳は、なんか違う感じ。
そして「砂の上の儚いもの」といえば、もっとメジャーな言い回しがありますよね。
「砂上の楼閣」。
ファイナルミサの音源を聴いて、最初は「ん?temple??聞き間違いか?」と思ったのですが、「楼閣」ならtempleでもpalaceでも当てはまる気がします。
最初 「パラダイス」に対してpalaceをあてていたけれど、パレス=宮殿=アラジンのジャスミンが住んでそうなゴージャスなお城と思われたくなくて(だって儚げなイメージから遠ざかってしまうから)、templeにしたのかなぁ、と思いました。
まあ、templeと聞こえたのが空耳でなければ、ですけれど。
歌詞として「砂上の楼閣」はあんまり耳に心地よく響かないし、曲にも合わないし。
でもニュアンスはコレなんだよってことなのかな、と愚考いたしました。
こういう、パフォーマンスを重ねていく中で細かいところを修正、というか調整?うーん...進化?
うまく言葉が出てこないな。
ええと、とにかくこう言うところがですね、生のパフォーマンスでこそ真価を発揮する感じがして、また、作品にも聞き手にも真摯に向き合っている感じがして、凄く素敵だなと、S子は思います。
だから、解散後もときどき復活して、パフォーマンスに変化が見られたりすると、作品も、もちろん彼ら自身も、生モノ...いやちょっと言い方が微妙かな...えっと、生きてるっていう感じがして、まさに「the soul will never die」だなぁと。
ああ、結局英語でないところで語ってしまった...。
きっと後から読み返すと小っ恥ずかし...ゲフンゲフン。
閣下、英語上手くね?
さて。ここでやっと本題です。
聖飢魔IIの曲をひたすら聴き込んでいく中で、「英語聞き入っちゃう」癖(へき)が発動した結果、S子は、閣下の英語がとてもきれいで丁寧なことに気づいたのです。(長年の信者さんにしてみれば、当たり前で今更すぎることとは思いますが...)
さらにさらに、曲の中で同じフレーズが日本語と英語の両方で出てきたり、英語のセルフカバー曲があったりして、訳詞がこれまた秀逸なことにも気づいたのです。
「閣下、英語上手くね?」
本当は、ブログを始めるにあたり、聖飢魔II愛をひたすら語るっていうのも楽しそうだな、とは思ったのですが、後から振り返ったときに小っ恥ずかしさで地面に埋まりたくなるかもしれないので...楽曲に登場する英語について、Goo○le先生のお力を借りて堪能した後、備忘録としてここにしたためる、という形にしようと思います。
ネタが尽きるか、力尽きる(勉強イヤイヤ病が発症した場合)かするまで、しばしお付き合いくださいませ。
S子と英語と癖(へき)
魔歴21年、ええっと、解散から22年目?にして、ようやく悪魔様の魅力を認識したS子。
いや、顔が白くて面白い、お兄さんかおじさんかわからないヒト(悪魔)たちとして、小さい頃から、お茶の間経由で慣れ親しんではいましたけれどもね。
あの頃とは違うオトナの経済力で、CDをガンガン買って、ひたすら聴き込んだのですよ。
そして、思いました。「閣下、英語上手くね?」
いや今更かよ、って怒られそうですけど、だってそういう視点で聞いたことなかったんだもん。
声が素敵で歌が超うまいっていう認識だったんだもん。
ところで。
S子は数年前まで、「趣味は海外旅行です」と言い放つほど、よく旅行に行っていました。
世界遺産の、特に建築物が大好きなんです。建物フェチです。
ゆえに、必要に迫られて、英語学習にちょっとだけ興味がありました。
でもS子は、そもそも日本語でもそんなにコミュニケーションをとる方ではないので、中学・高校時代は、英会話やスピーキングの練習を徹底的に避けて通ってきました。
英文を読むときも、ほんの少しの知ってる単語と、日本語による推理・妄想力と、フィーリングの合わせ技で、乗り切っていました。
というか、ざっと読めば、ほとんど内容はわかるし、「ふうん」とか「いい話だなー」とか思ったあとに、授業用に、日本語としては相当不自然な訳文をこさえる作業が、とても面倒くさかったのです。変な(不自然な)日本語を書くのも気持ち悪かったですし。
「読む」のは、暗号解読とか、パズルを解く様な感覚でそんなに苦ではなかったのですが、それを「正しい訳」として「出力」するのが好きじゃなかった、といいますか。
そんな「英語どっちかと言えば嫌い」派のS子でしたが、小心者なので、海外で言葉が通じないというのは何とも心細く、また、アウトプット(英作文やスピーキング)はともかく、義務教育レベルのインプット(英文読解)なら多分大丈夫という謎の自信もあったので、旅行出発前の1ヶ月間、ひたすら英語を聞きまくって耳を慣らす、ということを行いました。
すると、あーら不思議、旅先で相手(現地の人)の言っていることは大体わかるし、旅行者同士たまたま仲良くなってお酒を飲んだり、なんてことも、出来ちゃったりしました。(お酒の力ってすごいですよね。コミュ障なのに...)
まあ、英語を聞き取ったあとの返しやあいづちは、日本語もしくは怪しげなカタカナ英語なんですけど。
それにしても、今は良い時代です。
動画やアプリなどを活用すれば、本当にたくさんの英語音源に触れることができます。
旅行前の英語耳の「特訓」をやる様になってから気づいたのですが、英語って世界中で話されているだけあって、色んな訛りがあるなぁ、と。
インターネット上に転がっている数ある素材の中で、私が好んで聞くのは、イギリス英語(BBCとかのかっちりしたもの)と、NHKのニュースアプリです。
前者は発音がローマ字読みに近く、アメリカ英語ほどフニャッとしていなくて(アメリカ英語、フニャっとした音じゃありません?)聞きやすいなぁと。
後者は全体的にアジア訛りですが、読まれるニュースが馴染み深いので、そういう面で聞きやすいかなと思います。
閣下も相撲関連で、たまにご出演されますし。
と、いうわけで。
こうして、S子は「英語どっちかと言えば嫌い」派であるにもかかわらず、「英語を注意深く聞き入ってしまう」という癖(へき)を持つ様になったのです。
はじめに
こんにちは、S子です。
あなたは、聖飢魔IIを知っていますか。
聖飢魔IIを聴いたことがありますか。
聖飢魔IIは、1982年に結成され、1999年に解散したロックバンド・・・じゃなくて、構成員たる悪魔様がた曰く、ロックバンドの体裁を借りた、悪魔教を布教する宗教団体です。
S子は1980年代生まれのアラフォーなので、ヘヴィメタとか全然興味なかったけれど、彼らのことは知ってましたし、曲も何曲かは知っていました。
というか、知名度は高いバンドだと思うので、冒頭の質問は愚問だったかもしれません。
そんな彼らにどハマりしてしまったのが、1年とちょっとくらい前。
ひょんなことから入院することになり、暇すぎてYouTubeを徘徊していたら、デーモン閣下の「地上の星」の動画を発見。
実はこの動画、7年くらい前にもすごく気に入ってエンドレスで観ていた時期があって、懐かしいなぁと思って、これまた繰り返し視聴していたところ、いつの間にか同じくデーモン 閣下の「君が代」の動画に辿り着きまして。
なんとまぁ、癒しのマイナスイオンがダダ漏れてくるかのような歌声だったのですよ。
「閣下、こんな感じだったっけ??」と思っていろいろな動画をみたりCDを買ったりして聴き比べたところ、時期によって全然声の出し方が違うんですね(どれも良いお声ですけども)。
あー、生歌が聴きたいと思って、参拝可能な地域のライブを探していたところ、「あれ、来年って聖飢魔II35thのミサやるんじゃね?」と気づき、病み上がりの体力の回復を誓うとともに、聖飢魔IIの楽曲を聴き込んでいったのです。